お仏壇や墓地・納骨堂に造花をお供えして良いですか?

こんにちは。
ご覧いただきありがとうございます。

本日の仏事のギモンは『造花のお供え』についてです。

結論から申しますと
造花をお供えされるのは、良くないです。

なぜなら、生きたお花をお供えすることには意味があるからです。

仏教の教えが、供花には存在する

お供えするお花には
諸行無常の教えが体現されています。

今回のテーマであるお供えの花、以外に
蝋燭や線香にも同じ仏教の教えが存在します。

蝋燭は燃え尽きると消えてしまいます。
線香は燃え尽きると灰と化します。
供花は時間が経つと枯れてしまします。

どのようなものも、常に変化しており
一瞬といえども同じくとどまることはありません。

蝋燭や線香や供花は、その諸行無常を体現する、尊い教えなのです。

よくよく考えてみますと
供物は一般的に
仏様に背を向けて、私達に向かってお供えされます。

それは、仏様が私達に向けて、上の事柄をお示しくださっているのです。

仏事というのは、亡き先人のためだけではなく
今を生きる我々への教えを多く含んでいるものです。

とあるマナー講師の談・・・

いつぞやのあるテレビ番組にて
マナー講師のコメンテーターが、
お墓の供花は造花が良い。
と仰っておりました。

造花なら枯れずにいつもでも綺麗で、ゴミにならない。エコである。
と言うのがその方の言い分でございました。

確かに、造花の特長はその通りでございます。
しかし、お供えの花として考えれば、全く以て同意しかねるお話でした。

供花はただの飾りではありません。
そこには仏教の深い考えが確かに有り、
我々に差し向けられた尊い教えなのです。

どうか皆様には
供花を通して何気ない仏事を
深くお味わい頂きたいものです。

合掌

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